転職しないという選択肢

転職者の体験談

どんなに志望する会社に入社しても何年か経てば、「仕事がつまらない」「人間関係がイヤで嫌で辞めたい」など、何らかの不満は出てくるものです。ですが、それは今の会社であなたが数年間一生懸命仕事をしてきた証でもあるのです。辞めたい、転職したいと思っても、「隣の芝生は何とやら」ではありませんが、実は今の会社で工夫して続けていくことがベストな場合もあります。「現職を続けていく方法もある」ことをもう一度考えてみましょう。今回は、転職を考える前にもう一度踏とどまるべきかどうかを判断できる”4つの質問”について解説します。


 

「最大の転職先は今の会社」という視点

転職しなくてもあなたが抱えている問題が解決できれば、それに越したことはないです。その問題が解決できないかどうか、あるいはそのための努力をしたかどうかを、あなた自身で再度考えてみてください。転職には時間も努力も必要なのです。また、思うような企業に転職できるかどうかも未定です。考える時間は十分にあるのです。

 

そこで重要なことが、今持っている問題が解決できるかということです。問題といっても人それぞれ抱える問題が違いますので、一緒くたに解決策を提示することはできませんが、一つは、先輩にその問題について相談してみることです。

 

人間関係でも、仕事の内容でも、給料面でも、先輩はそういった時期を乗り越えているのです。あなたの知らない解釈や解決法を知っている、もしくは実践している可能性があります。そういった先輩の知恵を教えてもらい、解決策を見出すことで問題が解消される可能性があります。また、今抱えている問題を人に話すことによって、それだけで気持ちが軽くなり、問題が自然消滅してしまうケースもあります。自分の不満を口に出すことで解消できてしまう可能性もあるので、まずは身近な先輩に相談してみるといいと思います。

 
 

「よくある不満」を転職動機にはしない

転職の動機として「仕事の内容」「人間関係」「給与や評価」などが多く挙げられます。しかし、それらはよく考えてみると、どこの会社でも起こり得ることなのです。「100%満足できる会社」に勤めている人は決して多くはないということです。まずは自分の悩みが転職して解決できるかどうかをはじめによく考えてみてください。ちなみに、よく聞く転職動機には、以下の項目があります。

 
[転職の動機にならない不満] 
・人間関係が嫌(パワハラ上司がいる)
・平日の残業が多く、年間休日も他社と比べ少ない
・昇進が望めない
・評価制度が年功序列制度である
・会社の雰囲気が殺伐としている
・仕事を覚えられず、毎日怒られる

 
[転職動機になる不満] 
・仕事の内容が自分に合わない
・お給料に不満がある
・会社の将来性に不安を抱く

 
[退職または転職を考えるべき症状] 
・会社に行くと体調が優れなくなる
・十二指腸潰瘍または胃潰瘍になる

 

上記、[転職の動機にならない不満]の中には、十分動機として成り立つと思われる内容が入っているように思われますが、これらは転職の動機とすべきではないでしょう。一見、日々誰にでも起こる内容なので、誰しも考えたことのある内容かもしれません。人間関係や会社の雰囲気、評価制度などは会社の内部に入らないとわからない情報なので、この会社を選んでしまったからと後悔して転職を考える人も少なくないでしょう。

 

ですが、これは転職した先の会社でも、どの会社でも起こりうることなのです。これは、どの会社でも起こりうること、逆に言えば、これを自分で自分なりに解決していくスキルを身に付けなければならないということです。遅かれ早かれ誰しも訪れる試練なので、この部分は踏ん張ってできるだけ自分で解決できるスキルを身に付けるようにしましょう。

 

例えば、「仕事を覚えられず、毎日怒られる」ことが嫌で会社を辞めたいと思っていたとします。上司のパワハラが悪いと思ってしまいますが、上司に怒られる理由も自分に必ずあるということです。よく怒る上司というのは、仕事ができる人に見られる傾向が強いです。自分の確固たるスタイルがあって、その物差しで部下を見て評価するため怒鳴る傾向になります。当然、自分よりも上司の方が経験もありスキルもあるので、上司から見た部下は皆能力が足りないように見えてしまいます。だからその物足りなさを叱ってしまうんだと思うのです。※頭の良い上司は、感情のまま怒鳴らず、言い方、教え方がもの静かですが・・・

 

ですが、逆に考えると自分にはその物足りなさが欠如していると言えます。それが毎日怒られてしまう原因なのです。仕事のやり方や進め方、報連相など基礎の部分をしっかり実行していくことが問題を解決する鍵となります。頭で考えるだけではなく、実行に移すことが大切です。

 

とはいっても、どうしても自分では解決できない問題もありますので、そのときは、転職を考えてもいいと思います。ただし、転職先でも同じ目に合わないかなどをしっかり考えることが必要となります。

 
 

「残るか出るか」の基準は問題が解決できるかどうか

転職したい理由が「仕事が面白くない」なら、「面白い仕事とは何か」がわからなければ解決できません。「上司が嫌い」でも、転職先で上司と衝突しないとは限りません。つまり、転職先企業でも起こり得るような悩みならば、転職する必要はないのです。

 

転職するかしないかの基準は、ズバリ「今の会社での問題(抱えている悩み)が解決できるかどうか」ということになるのです。

 

解決できるにも関わらず、その努力を怠り会社を辞めたいと思うことは、現実逃避そのものです。また、転職先の面接官から見てもスキルが足りないと判断される可能性が高いです。ですが、今の会社で問題が解決できないことを証明できれば、次の転職先を探す上でも目的が明確になっているので、しっかりリサーチできるのです。

 

ここで注意すべきは、頭の中だけで完結しないことです。問題を解決するために実際に実行に移すことが重要です。実行に移すことで切り開ける道が出てくるのです。まずは嫌なことや悩みがあったとしても安易に会社を辞めようと思わず、その悩みを解決する術がないか、自分でなんとか解決できないかを考えるべきです。安易に考えてしまうことは簡単ですが、それだといつまで経っても目の前の問題を自分で解決することができない、つまり、自分が成長できていないことを意味します。

 
 

「転職のリスク」を考えてみる

ステップアップを目指して転職を繰り返すことが一般的な国もありますが、日本ではまだまだ転職の回数にこだわる風潮もあります。4度目、5度目となると、どの企業でも「せっかく採用してもまた辞めるのでは」と心配します。特に、入社した会社で実力をつけないまま安易な転職を繰り返すのは、自分のキャリアにとって大きなマイナスとなります。

 

転職するリスクについては、あまり考えない人が多いようです。転職してバラ色の世界が待っていることを想像しますが、失敗してしまうリスクについては軽視しがちです。ですが、実際問題として、転職して失敗するケースも多々見受けられるのです。例えば、転職を経験していない人は、転職準備が何かを知りません。転職活動を進めても、本当に転職できるのか不安ですし、転職先で続けていけるのか不安です。

 

また、自分の武器は何なのか、自分は転職して何を求めているのか、転職して家族は幸せになるのか、いま、このタイミングで転職してもいいのかなど不安との葛藤があるわけです。こういったリスクを背負っても転職すべきなのか、留まるべきかを十分に自問自答すべきです。

 

転職を考える場合は、上記の4つのポイントを自問自答しながら決めていく必要があります。転職を考えるきっかけは人それぞれですが、上述したポイントを深く考えている人は少ないのではないでしょうか。そこで、安易に転職を進めるのではなくて、もう一度自分の中で考えてみて、それでも転職すべきかどうかを判断してほしいのです。

 

・今の会社のどこに不満があるのか?
・自分の不満がどうしても妥協できない部分なのか
・今抱えている不満が転職先でも起きないか
・転職のタイミングは客観的に見て正当性があるか

 

これらのことをもう一度じっくり考えてみましょう。それでもやはり問題が解決できないというのであれば、転職を具体的に勧めてみましょう。そこで、もう少し具体例をお話します。

 

◆ケース1:仕事がつまらないと考える人のアプローチ方法

「仕事に不満がある」と「スキルアップを目指す」とは、同じ意味ではありません。不満をスキルアップに繋げるには、「だからこうしたい」という希望が必要となるからです。これがないとただの不満で終わってしまいますよね。自分の意思や希望を明確にするためには現状を分析し、本当にやりたいことを探すようにしましょう。

 

【会社の位置と自分の位置を知る】
自分の会社が業界でどんな位置にあるのか、その会社の中で自分はどういうポジションにあるのかをまず考えてみます。何年か勤めていれば社内事情を理解し、自分の仕事の役割も見えてきます。この全体像が掴めないと、社内で「できること」と「できないこと」の区別ができなくなります。

【社内で解消する方法を考える】
これがわかったら次に、「何が不満か」から一歩進んで、「どうしたら解決できるのか」という提案を考えます。「人の仕事までやらされる」のが不満であれば、仕事を効率化する方法、均等に仕事を振り分ける手段、上司に人員増加を提案など、何通りかの方法はあるはずです。難しいかもしれませんが、協力者を作るなどして提案を実行に移せるまでやってみましょう。

 

このように「どうしたら解決できるのか」を考えることで”自分が何を求めているのか”を知ることができます。解決策を実行することで、現在の会社に残ってやっていけそうか、転職を考えるべきなのかが見えてきます。

 

解決策を実行した結果、すべてが解決しなくてもある程度納得できればそれは成功と言えます。どのくらいのことをすれば業務の内容や進行が変えられるのかも、大体の察しが付くからです。大体の兆しが見えてくれば、気持ちも晴れやかになるので、とりあえず、転職を考えるのは先にしてみましょう。

 

また、どうしても状況が変わらなければ、転職を考えてみるということになります。残念な結果とも言えますが、逆にこの結果と過程を通して、自分の求めているものがはっきりしてくると思います。次はその希望が実現できる企業を探すためのしっかしした要求事項が見えてきます。そういった場合は、まずは情報収集から始めてみましょう。

 
 

◆ケース2:給与が不満と考える人のアプローチ方法

転職動機の上位にランクされるのが、給与への不満です。「月収が低い」「賞与が少ない」といった給与額そのものへの不満もあるが、「正当な評価がされていない」など社内評価への不満も含まれます。しかし、多くの企業では、給与体系や評価制度は社内規則で決まっているので、転職で給与をあげるのはそう簡単ではありません。

 

【業界の水準を調べてみる】
給与額や給与体系は企業によって当然異なりますし、大手企業でも低く抑えている会社もあります。まずは業界全体の水準を調べてみましょう。学生時代の友人や同じ業界の知り合いに聞いたり、求人情報で同職種の人の給与を見てみるといいです。また、組合に入っていれば、同じ業種の企業間で情報交換ができますし、てっとり早く信頼の高い情報を得ることが可能です。そのめには組合の代議員ではなく、三役ぐらいを務めないといけませんが、信頼の高い情報を得るための手段として頭に入れておきましょう。

【給与を上げる努力をしてみる】
業界全体の給与水準を調べてみて、今の会社のお給料が水準とあまり変わらない、もしくは、少し悪いだけだとわかったら、ひと安心です。次に社内で給与を上げる努力をしてみます。ほとんどの場合は、年齢と業績評価の両面で給与が決まってくると思います。業績評価重視で給与が変動する会社もあれば、個人の業績は形だけで実質、年功序列で給与が決まる会社など個々の会社方針によって決められていると思います。そんな中、給与を上げることは非常に難しいのですが、基本的には経験を積んでスキルアップをするしかありません。「実績を作ってアピールする」「役職に就く」「各種手当を受けられるようにする」などして交渉します。

 

実際に試みましたが、例え今の会社が業界全体の水準並だとしても、現実問題、社内的に給与を自分だけ上げることは不可能に近いと思います。会社には社員がいて、自分を取り巻く環境や立場、上下関係などがあるため、そう簡単に自分だけの給与が上がることは、人事評価を行う上でも難しいのです。仮に大きな実績を残せれば話は別ですが、そんな夢物語はほんの数%の限られたひとが実現できる話で、一般的な凡人のわれわれには到底真似できないことです。

 

なので、給与に不満を持っている人は、会社を辞める前に情報収集することをおすすめします。情報収集で何を集めるのかというと、別業界の給与水準です。業界の中の自分の会社の位置を確認することも大切ですが、横並びでちょっとズレた別業界の給与を調べると良いのです。転職する上でちょっとズレた別業界を調べることで、業界ごとの給与水準値を知ることができます。すると、今の業界の中で上を目指して転職するよりも、給与水準が高いちょっとズレた別業界で転職する方が現実的で比較的容易に給与を上げることができるのです。

 

どうでしょうか。少しは具体的な解決策が見えたでしょうか。当サイトでは、エンジニアに強い転職サイトや転職エージェントをいくつか紹介していますが、何より、転職すべきかどうかは十分検討すべきだと考えています。
 
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