技術者の信用度は失敗した後どう行動するかで決まる!?

キャリアアップ術

仕事で失敗している先輩社員を見て、あなたはどう思うでしょうか?設計担当者は必ずと言っていいほど失敗を経験します。失敗したことをダメな先輩だと考えるか、経験を積んだと考えるかあなたはどちらでしょうか?技術者が設計で失敗することに一体どんな意味を持つのか解説したいと思います。
 

技術者が周りから信頼を得るためには失敗することが大事?

技術職というのは、失敗して上司から怒られてナンボだと私は思います。ある先輩が、現場で怒られている設計担当者を見て、こう言ったのです。
 
「怒られているヤツは仕事をしている証拠だな」

 

この言葉を聞いたのは、入社して3年目の頃だったと思います。怒られている=ミスを犯した愚かな奴ではなく、怒られている=自分なりに仕事をした結果という意味だと教えてくれたのです。決して怒られることが良いとは言えませんが、どんな設計者も通る道のりだと思うのです。

 

周りから怒られて、設計を改善して良いものに変更していく。そして変更したものと以前の設計とを比較して、自分に何が足りなかったのかを学習していく。次の設計では同じミスを起こさず、周りに迷惑を掛けない。このスパイラルが技術者を成長させる正のスパイラルだと思ってます。

 

周りがこれを見て、罵倒されても立ち上がる根性を示すことで、徐々に信頼を得ていくものだと思うのです。

 

私から見て若い人たちは、何せ周りの目を気にする人が多いような気がします。怒られている自分を見られるのがイヤとか、ミスをしている自分を見られるのがイヤとか、自分をスマートに見せたい思考が強いのだと思います。

 

失敗を恐れるがあまり、既存設計と全く同じ構想で済まそうとするのです。全く同じならまだ良いのですが、意味を理解せずちょっと変更してしまい、そこで問題となるケースがあります。

 

問題が起きた時の彼らの言い分は、「前の設計と全く同じ」と言うのですが、調べてみると全くではなく、9割りが同じで、変えている部分があるのです。そして、言い訳じみたことばかり言うあまり、上司の怒りに拍車がかかり、彼らはプレッシャーに負けて、自滅していくのです。いやー、実に勿体無い。私は常々そう思うのです。

 

 

転職活動時に失敗談を話すとマイナスイメージ?

失敗を何度も繰り返し、技術者は成長していくという話をしましたが、これを転職先の面接で失敗談を話すことはマイナスイメージなのでしょうか?私も転職組ですので、当時の自分を思い返すと、「聞かれたら正直に答えるが、自らは言わない」というスタイルだったと思います。

 

確かに、誰しも失敗しながら成長することはわかっていますが、それを表立ってアピールされるとマイナスイメージなると考えます。ですが、聞かれたら正直に話す準備はしておいたほうが良いと思います。聞かれた時にモゾモゾして、はっきり答えられない時のほうが、かなりマイナスイメージになると思います。

 

失敗して何を学んだのか?その失敗をどのようにクリアしたのか?を面接側は知りたいのです。

 

「何を学び、どのようにクリアしたのか?」

 

私の場合ですと、過去に工作機械業界に勤務していた時の失敗事例があります。工作機械にはツールチェンジャーと呼ばれる機構部分があるのですが、軽いツールから重たいツールを掴む機構部分の設計を任されていました。その設計はオプション設計ということもあり、コスト制限も厳しく、設計初期段階からコスト計算を厳密に行う作業がありました。

 

そこで、そのツールを掴む部分の機構に板ばねを採用したのですが、固くいくなら別のくさびタイプの機構もありました。ただ、くさびタイプはコストが板バネの何倍も掛かることがわかっていましたので、安価でできる板ばねを採用したわけです。

 

ところが、その板バネにはある機能的な欠陥があることがわかりました。重たいツールを掴むときに、反動で外れてしまうのです。結局、コストが大幅に掛かるくさびタイプに設計変更することになりました。

 

経験が浅かったということもありますが、この部分の力の大きさや向き、起こる現象などをしっかりイメージできていなかったと反省しています。また、コスト制限という言葉もあり、この部分の機能的な重要性をしっかり上司に説明しきれていなかった点も反省点になります。

 

「力の大きさや向き、起こる現象などをしっかりイメージできていなかったことを学び、
コストが大幅に掛かるくさびタイプに設計変更することで課題をクリアした」

 

ということになります。

 

コスト問題は残っていますので、後でコッテリ怒られ、他の部品でコスト削減をしました。

 

 

まずは失敗したあとどう行動するのか

誰しも設計ミスが発覚すると気持ちが落ち込みます。問題点を把握し、どうその問題を解決するのか答えを見つけなければなりません。ミスには図面変更だけで対応できるものもあれば、設計自体変更しなければいけないものもあります。

 

精神的に落ち込んで、上司や製造からはお叱りを受ける中、前に進まなければいけません。もちろん、日程が崩れてはいけませんので、迅速なリカバリーを要求されるのです。機械設計技術者とは、いろんなプレッシャーを受けて仕事をする必要があるのです。

 

・ゼロから物を生み出すプレッシャー
・基本構想のプレッシャー
・詳細構想完成のプレッシャー
・デザインレビューのプレッシャー
・図面作成のプレッシャー
・出図納期のプレッシャー
・組立手順や不具合のプレッシャー
・基本性能の完成度のプレッシャー
・品質向上のための完成度のプレッシャー
・コストのプレッシャー
・客先不具合対応のプレッシャー

 

組立で発生する不具合が発覚するまでにいくつかのプレッシャーを乗り越えているわけですが、周りはそんなことは知ったこっちゃありません。今起きている不具合こそ注目すべきことなのです。

 

そうなると、技術者は失敗したあとどう行動すべきなのか?

 

これは私個人的な見解となるのですが、「落ち込むことは捨てて、ただ迅速な問題解決だけを目指す」これに限ると思っています。ミスが起きたことは当たり前ぐらいの気持ちで、その不具合をどのように解決するかを皆で話し合い、自分の意見も含めベストだと判断する案を実行する。ただそれだけです。

 

ミスの内容や頻度にもよりますが、意外と誰も気にしていないことがほとんどなのです。先輩社員たちはこんな経験やもっと苦しい経験をしてきています。今起こっている問題が彼ら先輩社員のワースト何位ぐらいでしょうか?きっと、ランキング外ではないでしょうか?

 

ここで重要なことは迅速な対応と迷惑を掛けてしまった謝罪の気持ちですよね。それさえあれば、周りが自然と評価してくれると思います。このことを理解していれば、転職時の面接でも自信を持って過去の失敗経験を糧に今は成長していますと言い切れるのではないでしょうか。ここで、製造系の転職に強い転職エージェントをご紹介します。自分のマイナスをプラスに変えるアドバイスをもらえますので、一度相談してみてはいかがでしょうか。


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